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20.効果の現われる時期

 さて年盤・月盤に従って祐気取りや方位取りを行なった場合に、その効果はいつから現われ始めるのでしょうか。これは年盤の吉方位と月盤の凶方位とでは「効果が現われる時期」、「効果を受ける期間」、そして「効果の強さ」のすべてにおいて異なりますので注意が必要です。 

 まず年盤・月盤を問わず吉方位の効果が最も顕著に現われ始めるのは、その方位の「星」が中宮に戻ったときとなります。つまり「星」は遁行によって各方位を循環していますから、その法則にそって何年後に中宮へ戻るかが分かれば、効果の現れる時期がわかるのです。遁行の法則をおさらいしますと、中央(中宮)→西北→西→東北→南→北→西南→東→東南から再び中宮に戻りましたので、例えば年盤で北の吉方位を使った場合にはその「星」の「九星」の種類に関係なく法則どおり翌年の立春に西南、その翌年に東、さらに翌年に東南と回って、
4回目の立春に中宮にもどることとなります。

 つまりこの
4回目の立春から年盤の効果が顕著に現われるということになるのです。ですから、もしも1月に吉方位を使った場合には翌月にはすぐに立春が来てしまいますので、1回目の立春がそこでカウントされてしまうのです。流派によっては「何年後…」という記載がありますが、正確には「気」が入れ替わる立春のカウントによって年数を測るということが最も正確な数え方となるのです。実際に各方位に方位取り(祐気取り)を行なった場合の効果が出る時期は以下の早見表にまとめましたのでこちらを参照して下さい。
「年盤」の効果が顕著に現われる時期
方位取り(祐気取り)をした方位 効果が現われる時期
東南 方位取り(祐気取り)をした次の立春から
方位取り(祐気取り)をしてから2回目の立春から
西南 方位取り(祐気取り)をしてから3回目の立春から
方位取り(祐気取り)をしてから4回目の立春から
方位取り(祐気取り)をしてから5回目の立春から
東北 方位取り(祐気取り)をしてから6回目の立春から
西 方位取り(祐気取り)をしてから7回目の立春から
西北 方位取り(祐気取り)をしてから8回目の立春から


 そして実際にこの効果がどのくらい続くのかと申しますと、年盤の場合は完全にその効果が消えるまで実に60年間も持続致します。しかし、実際のところは13年間が効果のピークであり、それ以降は徐々に吉方位の「気」は肉体と同化し、「吉方位体質」は残りますが直接的な吉作用は下火になってまいります。また効果が現われ始めてから1年目、4年目、7年目、10年目、13年目がその中でも特に顕著に効果が出てきます。 

 ここで注意していただきたいのは、年盤の影響は上記のような吉方位だけではなく凶方位についても当てはまるということです。年盤において例えば「五黄殺」が南に回座しているときにその方位を侵してしまった場合には、
5回目の立春から60年間その影響を受け続け、得に決定打が1年目、4年目、7年目、10年目、13年目に出てまいります。13年目以降はやや肉体的には回復致しますが、強力な「魔」が入りますのでよほど強靭な意志で祐気取りや方位取りを行なわないと、凶作用は消し去ることはできないのです。また、2大凶方位はその特性から「暗剣殺」の方が効果の現われるのが早く、「五黄殺」はじわじわと真綿で首をしめられるように凶作用が襲い掛かってくるのです。また「暗剣殺」は上記の「効果早見表」に沿った潜伏期間を待たずに即効的に効果を表わすことがありますので特に注意が必要です。
 

 この「年盤効果早見表」に記載されている時期というのは、あくまでも「顕著に現れる時期」であって、この他に自分の本命星が方位取り(祐気取り)した方位に回座した場合や、方位取り(祐気取り)した方位の「星」が自分の「星」の定位に回座した場合など、いくつか影響を表面化する時期というのがあるため、潜伏期間を待たずとも少しずつ影響を受け始めるのです。特に「暗剣殺」が即効的に効果を表わすというのはその特性が強いからなのであって、その他の方位であっても何年も先まで待たないと効果が出ないということではなく、方位取り(祐気取り)をすればすぐに効果は現われ始めますので、じっくりとその効果を待っていただきたいと思います。そして準備を万端にして「顕著に現われる時期」を迎え入れれば運命が急速に好転することは間違いありません。
 


 次に月盤の影響が現われる時期についてですが、これも年盤と原理は同じですので、年盤に当てはめて考えていただきたいと思います。
 効果が顕著に現われるのが取った方位の「星」が遁行の途中で中宮に回ったときであることには変わりありませんが、毎月「九星」の位置が変わる月盤を使って考えますので、潜伏期間は年盤のような年単位ではなく、月単位になります。 具体的には下記の表をご覧下さい。
「月盤」の効果が顕著に現われる時期
方位取り(祐気取り)をした方位 効果が現われる時期
東南 方位取り(祐気取り)をした次の月初めから
方位取り(祐気取り)をしてから2回目の月初めから
西南 方位取り(祐気取り)をしてから3回目の月初めから
方位取り(祐気取り)をしてから4回目の月初めから
方位取り(祐気取り)をしてから5回目の月初めから
東北 方位取り(祐気取り)をしてから6回目の月初めから
西 方位取り(祐気取り)をしてから7回目の月初めから
西北 方位取り(祐気取り)をしてから8回目の月初めから


 月盤では効果が顕著に現われ始めてからその影響が完全に消えるまでは60ヶ月間かかりますが、13ヶ月までをピークとして徐々に精神と同化し、「吉方位体質」は続くものの表面的な効果は下火になってしまいます。また効果が現われ始めてから1ヶ月目、4ヶ月目、7ヶ月目、10ヶ月目、13ヶ月目に効果が特に顕著になるのは年盤の原理と同じで、凶方位についても同様です。またこれもあくまでも「顕著に」現われる時期であって、効果の出始めは方位取り(祐気取り)直後からであるということも年盤と同様です。 

 年盤と月盤の効果の大きさを比べた場合、ある流派では単純に年盤は月盤の
12倍の効果があるとしていますが、実際にはもう少し複雑で、単純には倍数で計りきれない要素があります。
 

 やはり年盤の影響は月盤と比べると非常に大きく、運命を左右するような運気の強弱はこの年盤によって得た方位効果で考えれば良いのですが、特にその効果は「肉体」そのものに影響を及ぼすことが多く、肉体的健康面はもちろんのこと、その肉体を受け入れる住居や職場、そして配偶者や友人・家族といった人間環境を含め、ハード面一般に強く働きかけることが多く見うけられます。
 
 一方、月盤の影響はどちらかと言えば人間のソフト面、つまり「精神」に影響を及ぼすため、精神的健康面、ものの考え方、意識などに働きかけることが多く見うけられます。しかしこれは厳密な分類ではなく、あくまでも年盤の方位によって作られた肉体的な吉効果が基盤となっていることには変わりはないため、どんなに月盤で良い方位を使っても、年盤が凶作用を受けていては全く効果はありません。

 
 理論上、年盤の効果は月盤の
12倍というのは間違ってはいないのですが、上記のような原理を踏まえて計算していただきたいと思います。
21.方位取り(祐気取り)先でのアクションへ
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