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11.正しい「真北」の考え方

 数ある「九星気学」の理論において最も曖昧な定義となっているのが、この「真北」の考え方です。通常「真北」を決める場合には地図上の「真上」、つまり北極点を基準に考えいくつかの「気学」の流派でもそのように定義しています。 しかし方位磁石のさす北(N極)は、実はこの地図上の北(北極点)をさしてはいません。正確には「磁極」と呼ばれる北極点の近くの場所をさしているのであって、この「磁極」は北極側を「磁北」、南極側を「磁南」と呼びます。「磁北」は北極点より47度だけ西よりに位置し、このズレのことを「西偏」と呼びます。また「磁南」は南極点より47度だけ東よりに位置し、このズレのことを「東偏」と呼びます。 


 つまり「磁北」と「磁南」を結んだ直線が気学上の本当の南北線ということとなります。「気学」理論の源となっている地磁気は、太陽からの太陽風に乗って地球に到達しますが、そのときに地面に吸収される入り口というのがこの「磁極」です。北極付近と南極付近の
2箇所にある「磁極」には毎日大量に地磁気が吸収されており、地球上の9つの地磁気帯を形成しているのです。

 曖昧な「気学」理論では「気」が混ざるといった理由で両方の「真北」論を包括しているものもありますが、地磁気という根本原理を理解すれば、「気学」の北は「磁北」であることは明確です。しかも「気」が混ざる範囲も決まっており、北半球の場合は右から左へ自転しているため、境界線から右側部分の「気」のほうが混ざりやすく、左側のほうが混ざりは少なくなります。境界線を引いた場合、右側は
6度、左側は3度を境界区域として、方位取り(祐気取り)への使用を避けるようにして下さい。



 尚、西偏角度は居住地によって異なりますので以下の表で確認してから南北線を引くようにしましょう。あなたの居住地付近の角度分だけ西にずらしたところが正確な北の位置となります。
各都市の西偏表
都市名 西偏度 都市名 西偏度 都市名 西偏度 都市名 西偏度
稚内 9.46° 富山 7.00° 広島 6.27° 浜松 6.08°
札幌 8.58° 福島 6.59° 水戸 6.27° 下関 6.08°
旭川 8.55° 金沢 6.59° 飯田 6.27° 松山 6.05°
北見 8.36° 福井 6.49° 甲府 6.26° 徳島 6.04°
帯広 8.21° 高山 6.46° 岡山 6.23° 大島 5.58°
函館 8.13° 松本 6.44° 名古屋 6.22° 高知 5.53°
青森 8.07° 鳥取 6.44° 神戸 6.21° 福岡 5.53°
根室 7.59° 敦賀 6.40° 大阪 6.18° 大分 5.51°
盛岡 7.48° 6.39° 東京 6.17° 熊本 5.39°
秋田 7.34° 前橋 6.39° 6.15° 長崎 5.35°
佐渡 7.28° 宇都宮 6.36° 高松 6.15° 宮崎 5.20°
新潟 7.14° 岐阜 6.32° 横浜 6.12° 八丈島 5.15°
山形 7.11° 熊谷 6.31° 和歌山 6.10° 鹿児島 5.05°
仙台 7.06° 京都 6.28° 静岡 6.09° 沖縄 3.41°
12.吉方位と凶方位へ
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